佐野くんっ…!!



「…なぁ、さっきから佐野の視線が怖いんだけど」


「…それな?」



小さく舌打ちしてるし…!



「俺もう食い終わったから先部屋いくわ」



はぁ〜、と大きなため息をついた後、プイッと私から目を逸らして健人くんは立ち上がった。



「えっ、ちょっ…待って!」



慌てて後を追いかけようとしたんだけど…



「うぁっ!?」


「三倉はこれ食べ終わるまでダメー」


「う"…」



池田くんに取り押さえられ、デザートを指さされてしまう。





も、もうお腹に入らないんだってば…!!





私は声を大にして言いたかった。









結局デザートを無理やり食べることになって…



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