佐野くんっ…!!
「…よっしゃ」
健人くんだった。
健人くんは真ん中にある布団を指さして、
「俺はここがいい。…あ、ちなみに隣はコイツ志望で」
「…っ!!」
グイッと私の肩を掴んで言った。
「…いいなぁ、俺も三倉の隣がいい」
「あわよくば一緒の布団で……うぐっ!!」
にやける池田くんを健人くんの蹴りが襲う。
「…けっ、健人く…」
あわてて間に入ると、健人くんの冷たい目線が目に入った。
「コイツで変な妄想したらぶっ殺す」
……なるほど、健人くんは恐ろしい人のようだ。
寝る位置も決まり、テレビを見ながらしばらくゴロゴロしてると、思い出したかのように三井くんが口を開いた。