佐野くんっ…!!
結局急いでセーラー服を脱がされ、私服に着替えさせられ、美容院へ向かう事になった。





美容院へ向かう途中の車の中でもお母さんは上機嫌だった。


まるで他人事みたいだな…





「着いたよ」



行きつけの美容院。

美容師さんがお母さんの友人だという事もあり、少し割り引いてくれるのだ。



「お待ちしてました」



車から降りるとすぐさま美容師さんがお出迎えしてくれた。



「電話で結構バッサリ切ってほしいって言ってたけど、どれくらいの長さにしようか?」



イスへ向かって歩いている途中、美容師さんから質問が入る。



どれくらいって言われてもーーー



私は結構悩んだ。

なんて言うのが正解なんだろうか。


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