佐野くんっ…!!
「急に頼んじゃってごめんね〜」
「いいのいいの!そんな事よりかなり短く切っちゃったけど、美怜ちゃん大丈夫なの?」
「大丈夫よ〜、もっとバッサリいっても良かったくらい」
「そーなの?なら良かったけど…」
「じゃあまた予約するわね」
「待ってます!ありがとうございました〜」
車の外。
お母さんと美容師さんの会話が窓ガラス越しに聞こえてくる。
バンッ
勢いよくドアを開け、お母さんが乗り込み、エンジンをかける。
「帰ろうか」
「…うん」
私は帰りの車の中で何だかじっとしていられない気分になった。
生まれて初めてこんなに短く髪の毛を切った、というのが一番の原因だろう。
手持ち鏡の中の私はまるで私じゃないようなーーー
まるで、別人のようだった。
「いいのいいの!そんな事よりかなり短く切っちゃったけど、美怜ちゃん大丈夫なの?」
「大丈夫よ〜、もっとバッサリいっても良かったくらい」
「そーなの?なら良かったけど…」
「じゃあまた予約するわね」
「待ってます!ありがとうございました〜」
車の外。
お母さんと美容師さんの会話が窓ガラス越しに聞こえてくる。
バンッ
勢いよくドアを開け、お母さんが乗り込み、エンジンをかける。
「帰ろうか」
「…うん」
私は帰りの車の中で何だかじっとしていられない気分になった。
生まれて初めてこんなに短く髪の毛を切った、というのが一番の原因だろう。
手持ち鏡の中の私はまるで私じゃないようなーーー
まるで、別人のようだった。