佐野くんっ…!!
私は佐野くん似の彼の後を追い、学校まで歩いた。




着いてみると、案の定男子だらけだ。

自分が浮いて変に目立っていたらどうしよう、女だってバレたらどうしよう

そんな事ばかり脳内をよぎる。



職員室に行くと、少しではあるが、女の先生の姿が見られた。

少しホッとしたその時、



「おはよう」


「…!!」



急に後から声をかけられ、振り返ると少し年配のおじさん先生が立っていた。


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