佐野くんっ…!!
先生は教室の後ろの方にある空席を指差し、言った。


私はコクリとうなずき、



「わかりました」



その席に向かって歩いていった。


席に向かう途中、クラスメイトからハイタッチやグータッチを求められたので、ハラハラしながらも対応するハメになってしまった…。





私、本当に男になりすまして卒業までここでやっていけるのかな…?





大きな不安で押しつぶされそうだ。



授業が始まると、さすが進学校だけあって、皆真面目にノートをとりだした。





浅見高校と違う…





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