佐野くんっ…!!
「転校初日から浮かれてるなよ、三倉、三井、居残りだ」


「げっ」 「えっ」



数学の厳しい先生からの叱責を喰らった私と三井くんは、業後の居残りを命じられてしまった…。










「ふぁ〜、ねっむいね」


「…何時まで残ればいいんだろ」



転校初日、やらかしてしまった。


私と佐野くんは夕暮れ時の教室に二人、居残って勉強をしていた。





それにしてもーーー





「なんで」


「ん?」


「なんで三井くんはそんなに俺に話しかけてくるの?」





よし!
俺って言えた…!!





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