佐野くんっ…!!
「いくら惚れた女に顔が似てるからって、三井ばっかに取られたくねぇよなぁ…」


「仲良くなりすぎて手出すなよ〜」


「三倉は男なんだからな!」



三井くんの登場によって輪が解散していく。



「助かった、ありがとう」



男の子はこれくらいサバサバしたお礼の仕方をするのかなーーー?


なんて考えながら、三井くんにお礼を述べると、彼はクスっと笑って、



「やっぱそっくりだ!」



ギュッと手を握ってきた。



「…っ!」


< 55 / 117 >

この作品をシェア

pagetop