佐野くんっ…!!
ダメだ、男子にあまり免疫がない分、顔が赤くーーー





「あれ?三倉、顔赤…」


「来い」



三井くんに顔を覗かれたその時、急に腕が後ろに引っ張られた。



「え、え…」



あっという間に連れ去られ、席に座らされる。



「け、健人…くん」



恐る恐る後に立つ健人くんの顔を下から見上げると、彼は、



「今日からお前、俺の隣の席な」


「…え?」



急に私の机と椅子を運び、健人くんの隣に置いた。


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