佐野くんっ…!!
冷や汗が…止まらない……



「……行くぞ」


「えっ」



そう言うと健人くんは私の腕を引っ張り、例の演習室へと連れ込んでいった。



ガラッ…



案の定、室内には誰もいなく、静かな部屋に時計の秒針の音だけが響いていた。



健人くんは机の上に座り、



「…お前」



私の方を見る。



「女だってバレたらやばいぞ」


「……う」





分かってる。

そんな事ーーー





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