佐野くんっ…!!
学校から追放されるのは、恐らく間違いないだろう。



しゅんとした表情の私を見て、



「……男子校は危険だらけだ」



ボソッと健人くんは呟いた。

そして、



ポンポンッ



「まぁ、お前は俺についてこればーーー」



ガラッ…



「……っ!!!」



健人くんが私の頭を撫でながら、言葉を掛けていると、突然演習室のドアが開いた。


見るとーーー



「………三井」



三井くんが立っていた。


彼は、妖しい笑みを浮かべながらこちらに近付いてくる。


< 59 / 117 >

この作品をシェア

pagetop