佐野くんっ…!!
「……何言ってん」


「俺が好きなった女の子に似てるんだよね」



健人くんの言葉を遮るようにして声を発する三井くん。



「……佐野の双子の弟と同じ学校のセーラー着てた」


「…それが何だ」


「その子……この子だよね?」



妖しい笑み。

本当に。

怖くて身体の震えが止まらない。



健人くんはそれに気付いたのだろう、三井くんに見えないようにしながらも、ぎゅっと私の手を握ってくれた。



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