佐野くんっ…!!
「お前この事バラしたらどうなるか分かってんのか?」



健人くんの声は殺気立っていた。

三井くんは、ちょっと考えたような顔をしていたが、



「なに?佐野が俺と喧嘩するってこと?」



少し引きつったような顔をして訊ねた。

健人くんは頷いて、



「手加減無しな。…お前も病院送りにしてやるよ」





…も?

お前…も?





私の心にその言葉が引っかかった。

が、そんな事を考えている場合じゃなかった。



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