佐野くんっ…!!
胸ポケットからタバコの箱を取り出した。




ちょい待てーーーい!




「わ、私が男子校に入るっていうの!?」



ガタンと勢いよく椅子から立ち上がり、お父さんを見る。



「篠淹高校はお前の頭じゃムリだ。今トップでも、転校した瞬間落ちるぞ」



「い、いやっ、でも…」



「鷹塚学園はいい所だ。…男子の形をすればお前でも行けるじゃないか」




無理があるよ、お父さん…!




< 9 / 117 >

この作品をシェア

pagetop