放課後は君と2人で
10月10日は福島先輩の誕生日。
誕生日まであと1週間と迫ってきているけど…
いまだにプレゼントが決まらない。
だからここは梓にと思って…
「こんなとこまで呼んでどうしたの?」
「あのねっ!
来週は福島先輩の誕生日なの。
それで…」
「まだプレゼントが決まらないと?」
「…………そうです」
サッカー部の福島先輩にはタオルとかいいと思ったけど…
引退しているからな。
受験だからペンとかもいいと思うけど…
『勉強しろっ!』と言っているみたいでイヤだ。
色々考えていたら1週間前になってしまった。
「何でもいいんじゃない?
夏帆があげたものなら」
「それでもさぁ〜」
「何か探してみたの?」
スポーツ用品店、雑貨屋など色々回ったけどあまりいいものが見つからない。