放課後は君と2人で
店内はとても落ち着いた雰囲気のお店。
「アクセサリーショップ?」
「メンズ物のだけど」
「ふーん」
シルバーアクセサリーが沢山置いてあって数人のお客さんがいる。
けどそのお客さんのほとんどが女のお客さん。
『これ合いそう』
『これもいいんじゃない?』
誰かに送るプレゼントを選んでいるみたい。
…………彼氏かな?
プレゼントを選んでいる女の人たちはみんな一生懸命選んでいるけど、
微笑みながら、
どこか、幸せそうに商品を見ている。
「俺はちょっと買ってくるから適当に見ていて」
「はーい」
入り口で蒼衣先輩とは離れた。
あたしはそれ程広くない小さな店内をゆっくり見て回った。
男物っていうだけにふわふわっとした可愛い系の物が1つもない。