放課後は君と2人で



「それじゃあ、あたし教室行きます」


「また、放課後に」


「はいっ」


下駄箱まで2人で話しながら行った。
けどいつまでも話している理由もないのであたしたちはその場で別れた。



教室にはまだ誰も居ないのでとっても静か。



机の上にさっきもらったアメを並べてみた。


イチゴ、メロン、バナナ、オレンジ…


蒼衣先輩にアメ…



「似合わなーい」


「何が似合わないの?」


「うわぁ、梓っ」


さっきの蒼衣先輩を思い出して笑っていたら…


梓に見られた。


「今日は早いんだね」


「う、うん。
ちょってあってね…」


「そっか」


ハズカシよ。
あんな姿を梓に見られるだなんて…



「あのさ、さっきの…なんだけど…」


「笑ってたこと?


いいよ、誰にも言わないよ」


「ホント!ありがと」


ちょっと一安心。




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