放課後は君と2人で
連絡ナシ



「夏帆ー、おはよ」


次の日…
学校へ行くと、昨日とは違った梓があたしに向かって走ってきた。



「おはよ、どうしたの?」


「あのね、昨日藤が学校まで迎えにきてくれたの」



あはは…
梓さん、それあたし知っていますよ。

なんせ先に如月さんと話していますから。


「それで藤がクレープを買ってくれたの」


ニコニコしながら嬉しそうに話してくれる梓を見ていたら、如月さんと仲直りしたのかなーって思った。



「藤が教えてくれたの。

“夏帆ちゃんからアズがここのクレープ好きって言っていたって”

昨日、藤と会って仲直りするように言ってくれたんだよね…
ありがと。ちゃんと仲直りしたよ」


「そっか。よかった」



梓の口から「仲直りした」と聞くとホッとした。


もし昨日のような状態がずっと続いて2人が別れる…
だなんてなったら、イヤだよ。




あたしは梓が如月さんといる時が1番好き。




< 173 / 230 >

この作品をシェア

pagetop