放課後は君と2人で
蒼衣先輩…
そんな悪魔のように笑いかけないでください。
折角のカッコいい顔が台無しですよ?
「さっさっとこの“白紙のプリント”を直して」
「どーして!
めんどくさいです」
「どーしてもナイッ。
俺が兄貴から頼まれたの。
“今日から秋元を放課後に図書館行かせるから勉強させろ”って。
わかった?」
はぁ?
あたしを蒼衣先輩が教えてくれるの?
てかお説教は無し?
「聞いてますかー」
「聞いてます!
蒼衣先輩と一緒なんですか?」
「ま、そう言うことだね」
「やったー」
蒼衣先輩は受験を控えているからデートなんて出来ないと思っていたけど…
こうして放課後に教えてもらえるなら、それでいい。
「まずその“白紙のプリント”やって」
なんだかさっきから気になるんだけど。
『白紙のプリント』って、強調しすぎない?