放課後は君と2人で
けど昨日から平本先生の素を見てこの人は絶対謝らないと思った。
「今日ってどこに行くんですか?」
「ちょっと離れた本屋。
学校の奴等に見つからないからちょうどいい」
一応気にしているんだ。
自分の立場。
別に3人でいるんだから付き合っているとか思われないのに。
車の中では特に会話はなく今流行りの音楽が流れていた。
車を走らす事数十分…
「俺は車で寝ているから2人で本選んどいて」
あんたそれでも教師?
普通先生が選ぶんでしょ?
「兄貴が行かないでどうすんだよ?
図書館の責任者は今は兄貴だろ?
学校の金なんだから兄貴もさっさと来い」
「めんどくせぇな」
平本先生は大きなあくびを1つ。
運転席から降りて店内へと足を進めていく。
平本先生って蒼衣先輩に弱いな~
なんだか頭が上がらないって感じ。
蒼衣先輩の方が弟なのに。