放課後は君と2人で



優しい梓だからこそのお願いだ。


「藤にお友達が少ないからこれからもずっと友達でいてあげてください」


まさか自分の事だなんて思っていなかった如月さんは目を大きく開けて驚いている。


「月岡さんの頼みなら…
これからも藤とは友達でいます」


「お願いします」



梓は納得したのかまた美味しそうにケーキを食べ始めた。



梓ってスゴい…

あたしはただ目の前に座っている梓を見ている事しかできなかった。


「そういえば…
どうして夏帆も一緒なの?」


「あー、それはね」


あたしは今日の買い物について全部話した。


もちろん、絵本を買ってくれなかった平本先生についても。



「夏帆は本当に本を読まないから絵本が合っているかもね」


「言われても嬉しくなーい」




あの飛び出す絵本はすごかった。

トランプが本イッパイに広がって芸術的!




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