放課後は君と2人で
「あははっ…あの兄貴にバカって…」
「んもーそこまで笑わなくたっていいじゃないですか」
「いやね、兄貴にバカって言う女の子って珍しいなって思って…
……………あぁ腹いてぇ」
悪かったですね、珍しい女の子で。
あの時は『メッセンジャー』の意味が分からなくて考えていた時だったから尚更ムカつくし悔しい。
「“メッセンジャー”の意味って知っていますか?」
「メッセンジャー?」
「はい」
天井を見上げてちょっと考えているようだ。
「誰から言われたの?」
「平本先生です」
それを聞いたらまた蒼衣先輩が笑いだした。
さっきからずっと蒼衣先輩は笑っている。
あたしはわからないって言うのに!
「本当にわからないの?」
「わからないです。
分かっているなら教えてくださいよ」