放課後は君と2人で
あたしは席をたちズラッと並ぶ辞書の棚の前にきて1冊の英和辞典を開いた。
………………メッセンジャー?
どうゆうスペルだろう?
「見つかった?」
背中から聞こえてくるとっても楽しそうな声。
「秋元さーん」
「あの、メッセンジャーってどう書くんですか?」
遠慮がちに聞いてみたら…
また笑いだした。
さっきから笑いずきだってば。
なんだか自分の勉強不足さに悲しくなってくる。
「こっちおいで」
右手であたしを手招きして呼んだ。
あたしは辞書を持ちながら蒼衣先輩の傍に寄った。
「覚えてね」
そう言ってノートを広げ端に英単語を書き始めた。
もしかしてこれって…
「いい?これが“messenger”」
「はい…」
始めてみる単語だな。
それに結構長い…
覚えられないかも。
「覚えられ…「無いですね」
蒼衣先輩の言葉を遮って言った。