私の運命、変えてみせます!


すると急に顔を近づけてきて、唇に温もりと優しさが伝わる。


少しだけ顔が離れたかと思ったのに、ノワールは何度も私の唇を奪っては私の呼吸を乱していく。


熱い吐息が混じり合う中、ノワールが1つ笑う。



『これが答えです』


「ノ、ノワッ……」


『好きです、お嬢さん。


俺はお嬢さんの心の宝石に惹かれました』



隙を与えない熱いキスに、どんどんと私の思考も体も溶けていく。


ああ……ノワール、私もあなたが、



「好き……ノワール、すーー」


『もう離さないから』



そう言って絡めてくる舌が体を痺れさせて、言うことを聞かない。


どんどん熱くなる体を、ノワールの冷たい手が冷やしていく。


甘い蜜が絡まりあって、ゆっくりとノワールの顔が私から離れていく。




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