私の運命、変えてみせます!


しかしそんなことをしてしまえば、逆に注目を浴びてしまうだけだ。

ぐっとその感情を抑えて、なるべく下を見て歩く。

見返したいと思うのに、こんな自信のなさでは見返すことなんて不可能に近い。

変な話だが、自分の自信のなさには誰にも負けない自信がある。

そんな自信があっても何も役にも立たないとは分かってはいるものの、人というものはなかなか変われない。

――その努力を認めてもらえなかったから、ますます自信を失くす一方だったことも知ってる。


『お嬢さん、見て』


ふいに声をかけられて、慌てて前を見つめた。

しかし何を見て欲しいのか分からず、困惑した表情を浮かべつつノワールを見た。

すると、ノワールは小さく笑って頭をポンポンと叩いてきた。

何が起こったものかとぽかんとしていると、ノワールは足を止めた。





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