私の運命、変えてみせます!
ノワールから離れ大きく一つ伸びをして、頭の中に浮かんだ考えに一人賛成!と声を高らかにして頷いた。
私を見つめるノワールにワンピースのスカートを持ち上げ、お姫様ごっこのように小さく膝を曲げてお辞儀をした。
私の姿を見て、またしてもにやっと笑ってノワールも胸に手を添えた。
「ノワール様?私、まだ叶えて頂きたい願いがあることを……お忘れでなくて?」
『しかと心得ておりますよ、お嬢さん』
嬉しそうな声でノワールがそう言うと、パチンと指を鳴らす。
冬だと言うのにぱっと辺りには花々が咲き誇り、一気に色づいた。
予想もしてなかった魔法に目を丸くしながら、ノワールに手を引かれてゆっくりと花々が咲く中央へと導かれた。
『今日は帰ったら祝福の宴を挙げないと。俺の知ってるお店でどう?』
「もちろん、喜んで!」
地面から突如吹き上げてきた風に花々が花びらを散らせたかと思うと、泡になって舞っていく。
足元に現れた魔法陣に全身の血が騒ぎ、再びノワールに抱きついた。