私の運命、変えてみせます!
踵を2回鳴らし空の旅の準備をするノワールの耳元でポツリと囁く。
「私を綺麗にしてくれた貴方は、とっても素敵な人よ」
『そう言ってもらうと元気が出ますね、特別な空の旅にしてあげましょう!』
「え!ちょ!そう言うわけじゃっ!!」
否定するよりも先にノワールが大きく空へと飛び立った。
風を切り雲を掻き分け、夕暮れ時の空に出来た大きな魔法陣へと突き進んで行く。
少し乱暴な気もするけれど、今はこれでいい。
もう少しだけ、向こうの世界で自分を磨きたい。
だから、それまでの間……
――さよなら、私の世界。