私の運命、変えてみせます!
作らなくていい、ありのままの私でいいんだ。
自分の運命くらい、ちゃんと自分で変えてみせなきゃ。
まずはその一歩を大きく踏み出したんだから、もう消えたいなんて願うもんか!
一つ伸びをしてから、女将さんから頂いた一杯を手に取った。
「んん〜!!私に乾杯っ!!!」
『ははは。乾杯!』
ノワールもグラスを手に取り、グラスを合わせると気持ちのいい音が響く。
ぐいっと飲むと、アルコールが身体に一気に染み込んでいく。
度数が強いと分かるのに時間がかかり、三口程度飲んだだけだと言うのに身体がふわふわしてくる。
「ん〜〜おいひぃ〜!」
あっという間に、ほろ酔い気分の私が完成したものだからノワールは一瞬キョトンとするけれどすぐさま笑った。
ノワールの笑いに私も釣られて笑うと、なんだかすっごく楽しくなってきた。