私の運命、変えてみせます!


……そういや、願い事叶っちゃったけどここでの生活は終わってしまうのだろうか。

こんなに楽しいのに呆気なく終わらせられる自信がない。


「ねえ、ノワール?」

『なんです?』

「もう……私の願いは、叶えてくれない?」

『契約上では、もう契約切れって所でーー』


嫌だ、そんな簡単にさよならなんて言って欲しくない。

その感情が出たと同時にノワールの言葉をさえぎるように、ノワールの手を取った。


「私まだここに居たい。もう少しだけ、居たい」


『……』


少し複雑そうな表情を浮かべるノワールに、私は身体を近づけた。

酔ってるせいなのか、何なのか。

ノワールとの距離を縮めたい、そう思ったらノワールの腕を掴んでいた。


「私ノワールの事を解雇なんてしてないし、そもそもその契約って言うものを承諾してない」


必死な抵抗をすると、そっと私の頬をノワールが撫でた。




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