雨上がり、空を見上げた。
~4年前~
高校を卒業し私は小さい頃からの夢であった美容師の専門学校に通うことになった。
そんな4月の後半。
数ヶ月前までの寒さなんてみんな忘れたかのように春特有の暖かい風が吹いていて街ゆく人の顔がすこし明るく感じる。
学校の最寄り駅を降り、まだ慣れない通学路を歩いている最中にそんなことを思っていた。
そんな時、後ろから
『にーじちゃーん!!おはよう!』
と、とてつもなく元気な声が聞こえたので振り返ると朝から満面の笑みで立ちすくむ日向桜(ひなた さくら)の姿があった。
桜は私より背が小さくて笑顔が印象的なお人形のような女の子だ。
昔から緊張しない性格のせいか、それなりに同じ学科の人達とは仲良くなれたし友達も何人か出来た。
その中で一番仲良くなったのが桜だ。
学校自体、始まったばかりでまだそんなに通っているわけでは無いけどお昼ご飯は必ず一緒に食べようと桜から声をかけてくるので仲はいいほうだと思う。
私もすかさず『おはよう、桜』と返した。
そうして私達はくだらない話をしては一々笑って学校まで一緒に向かった。
高校を卒業し私は小さい頃からの夢であった美容師の専門学校に通うことになった。
そんな4月の後半。
数ヶ月前までの寒さなんてみんな忘れたかのように春特有の暖かい風が吹いていて街ゆく人の顔がすこし明るく感じる。
学校の最寄り駅を降り、まだ慣れない通学路を歩いている最中にそんなことを思っていた。
そんな時、後ろから
『にーじちゃーん!!おはよう!』
と、とてつもなく元気な声が聞こえたので振り返ると朝から満面の笑みで立ちすくむ日向桜(ひなた さくら)の姿があった。
桜は私より背が小さくて笑顔が印象的なお人形のような女の子だ。
昔から緊張しない性格のせいか、それなりに同じ学科の人達とは仲良くなれたし友達も何人か出来た。
その中で一番仲良くなったのが桜だ。
学校自体、始まったばかりでまだそんなに通っているわけでは無いけどお昼ご飯は必ず一緒に食べようと桜から声をかけてくるので仲はいいほうだと思う。
私もすかさず『おはよう、桜』と返した。
そうして私達はくだらない話をしては一々笑って学校まで一緒に向かった。