雨上がり、空を見上げた。
それから月日は流れ、私達は3年生になった。
もう前みたいに先輩のことを思い出して泣いたりしない。
時々少し寂しくもなるけど。笑
そんな時は桜も石原先輩もそばにいてくれる。
あの二人に何度救われたことか…
石原先輩は学校を卒業し、今は新人美容師ながら人気があると少し有名になっている。
桜と私は相変わらず実技の授業を受ける毎日だけど少し変わった事がひとつ。
就職だ。
うちの学校は3年制だから一番上の学年である私達は就職という人生においての難関に立ちはだかっているのだ…
そんなこと考えている最中に今日も相変わらず可愛らしい笑顔で桜が聞いてきた
『ねーね虹ちゃん!就職先の目処はたった?』
『うーん。少しまだ悩んでるかな、場所によっても違ってくるし、将来独立できるようにキャリアアップ出来るところに行きたいから』
『うわ!優等生は目の付け所がちがうねぇ』
『なにそれ。桜はもう決まってるの?』
『うん!私はね、もちろん石原先輩と同じとこ受けるの!!』
『やっぱり、そーだと思った。相変わらずですなあ』
『あ!そうだ、少し前にね虹ちゃんに話があるとかなんとか言ってたんだよね。あの人』
『石原先輩が??』
『そ!内容とかは全く知らないんだけどね!あ!それなら今日仕事終わりにあいにいってみる?!』
『ええええええ?!』
『決まりね♡』