雨上がり、空を見上げた。
そんな事があり…
私は今石原先輩の職場に来ている。
うう…なんか申し訳ない。
広いフロアに立っている先輩は元々背が高くて目立つのですぐに分かった。
桜は仕事が終わるまでずっと先輩だけを見つめていた。
相変わらずすごい…
そして先輩の仕事が終わり、私達3人は近くのレストランで食事をする事にした。
オシャレなお店が立ち並ぶビルの8階にあるテラス付きのレストランだ。
無数のアンティークランプでライトアップされたテラスは都心のうるささも忘れられるくらいに素敵な空間だった。
私達は飲み物と食べ物を軽く頼み、お互いの近況報告をしていた。
頼んだものが全てテーブルに置かれたくらいのタイミングで今日の目的を話したのは桜だった。
『ねえ、前に虹ちゃんに言いたいことがあるって言ってたのはなんだったの?』
『ん?俺そんなこといったっけ?!』
『もう!とぼけないでよ、今日はそれを聞きに来たの!だから言ってくれるまで私達帰らないからね!』
と膨れっ面の桜をよそにしらを切る先輩。
なんだか少しだけ嫌な予感がしていた。
帰りたくなっていた。