雨上がり、空を見上げた。





目が覚めると病院にいた。

さっきまで見ていた夢はすっかり忘れてしまった。
懐かしい夢だったような…
思い出せない。



でもどうしてなのか、心地いい。







少ししてから桜と石原先輩がお見舞いに来てくれた。
石原先輩の話はあれ以上深くは聞かなかった。


あの人の事、忘れる事は出来ないけど
思い出の人にすることは出来るから。


死んだも同然なんて言われてずっと待ってるのは、私には耐えられないくらい苦しいから。

忘れないけど、さよなら。
ありがとう先輩。大好きな人。








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