エリート外科医と過保護な蜜月ライフ
キラキラと輝く夜の街。ネオンはまるで宝石のよう……。窓からの明かりで、ライトが消されている部屋でも先生の顔ははっきり見える。

「久美……」

キングサイズのベッドへ私を下ろした先生は、そう名前を呟くと唇を塞いだ。

舌を絡めるキスに、唇が濡れていく。彼の手が胸に触れ、体が小さく跳ねた。

「ん……」

先生はメスを持つからか、指に硬い部分がある。服の下から私の体をなぞる先生の手を、ボーっとした頭で握った。

「どうかしたか? 触れられたくない?」

息が少し乱れた先生が、静かに言った。私は肩で息をしながらわずかに首を横に振る。

そして、彼の手をジッと見つめた。

「違います……。私、先生の指が好きだなって思って……」

「指?」

先生は、少し怪訝な顔をしているけれど、それに応えるより先に、彼の指にキスをした。

そんな私に、先生は小さく微笑んだ。

「この硬くなっているところは、メスを持つからかですよね? ここに、先生のお医者さんとしての全てが詰まっているみたいで……」
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