エリート外科医と過保護な蜜月ライフ
そう言うと、先生は再び唇にキスを落とした。

「久美。やっぱりきみは、俺の心を乱すよ。きみを好きだという想いが、どんどん止められなくなる」

「先生ってば……」

照れくさくてぎこちなく微笑むと、先生も微笑み返してくれた。

「本当だ。久美の純粋さや健気さ……それと少しの天然さが、俺には愛おしくてたまらない」

「先生……。嬉しいです。本当に……」

そんなに先生の心を掴むほど、私はなにかをしたかなと思う。自信はまだないけれど、彼の想いを素直に受け止めよう。

先生にゆっくりと服を脱がされ、素肌にキスの雨を降らされる。彼もシャツを脱ぎ、ズボンのベルトを外す音が聞こえてきたとき、私の鼓動はさらに高鳴った。

「久美……」

「先生……」

素肌でお互い抱きしめ合い、温もりを確かめる。温かいより、熱く感じる先生の体……。

引き締まった胸に抱かれ、私は甘く熱い夜の時間に引き込まれていった──。
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