エリート外科医と過保護な蜜月ライフ
《お疲れ様でした。私は朝一番で、ソンシリティ病院へ行くんですよ。先生は、ゆっくりお休みください》

ハートマークでも付けられたら可愛いのかもしれないけれど、照れくさいし軽く見られるのも嫌だからやめておこう。

笑顔の顔文字を最後に付けて送信すると、ほどなくして返事が返ってきた。

《久美とすれ違いか。残念だな。きみも、仕事を頑張って。応援してるし、相談にもいつでも乗るから》

先生のメールって、こんなに温かいんだ。直接話しをしても温かみを感じるのに、メールのやり取りでも同じだなんて……。

先生への愛おしさが込み上げてきて、すぐに返事を打った。

《ありがとうございます。先生も、私になんでも言ってください。先生の支えになりたいので》

どんなことを、彼は喜ぶ？ なにをすればいいんだろう。頭の中が、先生のことでいっぱいになる。

先生も、遠慮なく私にいろいろ話してくれたらいいな……。そう思いながら、駅までの道を急ぐ。

電車に乗ってスマホを確認すると、先生からまた返事が返ってきていた。

《またお菓子を作ってほしい。きみの手作りお菓子は、本当に美味しいから》
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