エリート外科医と過保護な蜜月ライフ
高野さんが電話をしていたのは、内科の処置室だった。そこは、救急で運ばれて来た人が、点滴をして一時的に休む場所。
比較的軽度な患者さんが運ばれる場所らしく、先輩も朝方まで処置室の対応をしていたとか。
だからそこへ連絡をしてくれたようで、先輩とはすんなりと連絡が取れた。
ちょうど帰宅するタイミングだったらしく、高野さんとの打ち合わせを終えた私は、先輩から指定された病院の外にあるカフェで待ち合わせをすることになった。
小さな喫茶店で、どこかレトロ感がある。テーブル席が六席あるだけの、こじんまりとしたお店だった。
「ごめんね、久美ちゃん。時間は大丈夫?」
私より数分遅れて来た先輩は、向かいの席に座り、穏やかな笑みを向けた。
「大丈夫です。先輩こそ、当直明けでお疲れじゃないですか?」
先生と同じく、先輩も体力があるんだなと感心しつつ言う。すると先輩は、小さく首を横に振った。
「いや、大丈夫だよ。ありがとう。実は時間が合えば、今日久美ちゃんを誘うつもりだったんだ」
「あ、そういえば……。高野さんが、先輩が私に聞きたいことがあるみたいって言われていました」
比較的軽度な患者さんが運ばれる場所らしく、先輩も朝方まで処置室の対応をしていたとか。
だからそこへ連絡をしてくれたようで、先輩とはすんなりと連絡が取れた。
ちょうど帰宅するタイミングだったらしく、高野さんとの打ち合わせを終えた私は、先輩から指定された病院の外にあるカフェで待ち合わせをすることになった。
小さな喫茶店で、どこかレトロ感がある。テーブル席が六席あるだけの、こじんまりとしたお店だった。
「ごめんね、久美ちゃん。時間は大丈夫?」
私より数分遅れて来た先輩は、向かいの席に座り、穏やかな笑みを向けた。
「大丈夫です。先輩こそ、当直明けでお疲れじゃないですか?」
先生と同じく、先輩も体力があるんだなと感心しつつ言う。すると先輩は、小さく首を横に振った。
「いや、大丈夫だよ。ありがとう。実は時間が合えば、今日久美ちゃんを誘うつもりだったんだ」
「あ、そういえば……。高野さんが、先輩が私に聞きたいことがあるみたいって言われていました」