エリート外科医と過保護な蜜月ライフ
「鍵を受け取って、入れってことよね……。緊張するな……」
エントランスから入るのをためらってしまい、ウロウロと歩くだけ。他の人には、きっと怪しく映るだろうから、早く入らなければ……。
コンシェルジュの人から鍵を受け取って、先生の部屋へ行く。心のなかで呟いて、自動ドアをくぐった。
すると、さっそくコンシェルジュの男性と目が合い、愛想のいい笑みを向けられた。
「お帰りなさいませ、小松さん」
「は、はい。こんばんは……」
以前クッキーを持ってきたときは、“お帰りなさいませ”なんて言われなかった。だけど、今夜はそう言われ戸惑ってしまう。
ゆっくりとコンシェルジュのカウンターまで行くと、彼は私にカードキーを差し出した。
「堂浦様が、必ずお渡しするようにと仰っておられましたので」
「そうだったんですね。ありがとうございます」
先生はきっと、勤務が押したときのことも考えて、鍵を預けてくれていたんだろうな。
カードキーを受け取った私は、エレベーターで最上階まで向かった。
エントランスから入るのをためらってしまい、ウロウロと歩くだけ。他の人には、きっと怪しく映るだろうから、早く入らなければ……。
コンシェルジュの人から鍵を受け取って、先生の部屋へ行く。心のなかで呟いて、自動ドアをくぐった。
すると、さっそくコンシェルジュの男性と目が合い、愛想のいい笑みを向けられた。
「お帰りなさいませ、小松さん」
「は、はい。こんばんは……」
以前クッキーを持ってきたときは、“お帰りなさいませ”なんて言われなかった。だけど、今夜はそう言われ戸惑ってしまう。
ゆっくりとコンシェルジュのカウンターまで行くと、彼は私にカードキーを差し出した。
「堂浦様が、必ずお渡しするようにと仰っておられましたので」
「そうだったんですね。ありがとうございます」
先生はきっと、勤務が押したときのことも考えて、鍵を預けてくれていたんだろうな。
カードキーを受け取った私は、エレベーターで最上階まで向かった。