エリート外科医と過保護な蜜月ライフ
小さな笑みを浮かべた綾子は、落ちているティッシュを拾ってそれをゴミ箱に捨てた。
「綾子……。ありがとう。自分ではよかれと思ってたんだけど、不快に思う人もいるよね」
「久美の場合、相手が相手だから。堂浦先生って、本当に有名な人みたいね。私も、久美のことを聞いてビックリしたもん」
そう言いながら、彼女は私の隣に立った。ポーチから、メイク道具を取り出している。
「本当にごめんね。まさか、こんなに噂が広まるなんて予想もしてなくて……」
「気にしない、気にしない。それより、病院のほうは大丈夫? 仕事がやりにくくなってない?」
「うん。大丈夫だと思う……」
と答えたものの、まだソンシリティ病院へは行っていない。たまたまアボがもう少し先になっているからだけど、病院では知っている人はどれくらいいるのだろう。
どんな風に受け止められるかな……。綾子にもう一度お礼を言うと、オフィスに戻った。
《久美ちゃん、久しぶり。仕事が終わったら連絡くれる?》
終業時、 スマホに隆斗先輩からメールがきていてビックリする。連絡先の交換をしていたけれど、実際に連絡があったのは今夜が初めてだった。
「綾子……。ありがとう。自分ではよかれと思ってたんだけど、不快に思う人もいるよね」
「久美の場合、相手が相手だから。堂浦先生って、本当に有名な人みたいね。私も、久美のことを聞いてビックリしたもん」
そう言いながら、彼女は私の隣に立った。ポーチから、メイク道具を取り出している。
「本当にごめんね。まさか、こんなに噂が広まるなんて予想もしてなくて……」
「気にしない、気にしない。それより、病院のほうは大丈夫? 仕事がやりにくくなってない?」
「うん。大丈夫だと思う……」
と答えたものの、まだソンシリティ病院へは行っていない。たまたまアボがもう少し先になっているからだけど、病院では知っている人はどれくらいいるのだろう。
どんな風に受け止められるかな……。綾子にもう一度お礼を言うと、オフィスに戻った。
《久美ちゃん、久しぶり。仕事が終わったら連絡くれる?》
終業時、 スマホに隆斗先輩からメールがきていてビックリする。連絡先の交換をしていたけれど、実際に連絡があったのは今夜が初めてだった。