エリート外科医と過保護な蜜月ライフ
隆斗先輩が感心したように言ったとき、ドアがノックされ堂浦先生が入ってきた。
「小松さん、回診……。隆斗? お前、どうしてここに?」
部屋に隆斗先輩がいたことに驚いた先生は、訝しげな表情をする。すると、隆斗先輩が冷ややかな顔を先生に向けた。
「久美ちゃんは、高校時代の後輩なんだよ。この前、院内で偶然再会したんだ」
「そうか」
先生はぶっきらぼうに言うと、先輩を通り過ぎて私の側へ来る。もしかして、二人は仲が悪いのかな……。
隆斗先輩も先生に対して、どことなく冷たい感じだったし。なぜだか張り詰めた空気に、私が居心地悪くなる。
すると、先輩が私に笑みを向けながら声をかけた。
「久美ちゃん、また来るよ。お大事に」
「あ、ありがとうございます。先輩、頑張ってください」
小さく手を上げた先輩は、部屋を出て行った。やっぱり、二人は仲がいいわけではないみたい。
お互い、声を掛け合ってなかったものね……。
「小松さん、それ隆斗からのお見舞い?」
先生がふと、私が持っているプリンに目を落とす。
「はい。これ、うちの商品なんです。病院に売っているんですね」
「ということは、小松さんってタチバナ食品に勤めてるのか。たしか、売店に売ってるはずだ」
「小松さん、回診……。隆斗? お前、どうしてここに?」
部屋に隆斗先輩がいたことに驚いた先生は、訝しげな表情をする。すると、隆斗先輩が冷ややかな顔を先生に向けた。
「久美ちゃんは、高校時代の後輩なんだよ。この前、院内で偶然再会したんだ」
「そうか」
先生はぶっきらぼうに言うと、先輩を通り過ぎて私の側へ来る。もしかして、二人は仲が悪いのかな……。
隆斗先輩も先生に対して、どことなく冷たい感じだったし。なぜだか張り詰めた空気に、私が居心地悪くなる。
すると、先輩が私に笑みを向けながら声をかけた。
「久美ちゃん、また来るよ。お大事に」
「あ、ありがとうございます。先輩、頑張ってください」
小さく手を上げた先輩は、部屋を出て行った。やっぱり、二人は仲がいいわけではないみたい。
お互い、声を掛け合ってなかったものね……。
「小松さん、それ隆斗からのお見舞い?」
先生がふと、私が持っているプリンに目を落とす。
「はい。これ、うちの商品なんです。病院に売っているんですね」
「ということは、小松さんってタチバナ食品に勤めてるのか。たしか、売店に売ってるはずだ」