エリート外科医と過保護な蜜月ライフ
「招待……ですか? あの、その前に仕事のことでお話したいんですが……」
どこに、招待してくれるというのだろう。気になるけれど、今はそれどころじゃない。
仕事の話をしなくちゃ……。
《仕事? ええ、いいですよ。矢吹病院の発注の件ですよね? タチバナ飲料さんに、不満はないんですよ?》
途端に恵さんは、挑発的な口調になる。だけど、怯んでいてはいけない。気を引き締め直し、スマホを強く握った。
「考え直していただきたいんです。担当が私であることがご不快でしたら、担当者を変えます」
もう私の評価はいい。せめて、一課や会社に貢献できるなら、それでいい。
先生が言っていたもの。組織に、必要とされるようになれって……。
そのために、せめて恵さんを説得できれば……。
《そうね。別に、小松さんが担当でもいいんですよ? そこが問題なんじゃなくて……》
「えっ? じゃあ、なにがいけないんでしょうか?」
変えられるものなら、変えていきたい。その一心で恵さんに聞く。答えを待っていると、彼女は淡々と言った。
《柊也さんと、別れてください。それだけです》
どこに、招待してくれるというのだろう。気になるけれど、今はそれどころじゃない。
仕事の話をしなくちゃ……。
《仕事? ええ、いいですよ。矢吹病院の発注の件ですよね? タチバナ飲料さんに、不満はないんですよ?》
途端に恵さんは、挑発的な口調になる。だけど、怯んでいてはいけない。気を引き締め直し、スマホを強く握った。
「考え直していただきたいんです。担当が私であることがご不快でしたら、担当者を変えます」
もう私の評価はいい。せめて、一課や会社に貢献できるなら、それでいい。
先生が言っていたもの。組織に、必要とされるようになれって……。
そのために、せめて恵さんを説得できれば……。
《そうね。別に、小松さんが担当でもいいんですよ? そこが問題なんじゃなくて……》
「えっ? じゃあ、なにがいけないんでしょうか?」
変えられるものなら、変えていきたい。その一心で恵さんに聞く。答えを待っていると、彼女は淡々と言った。
《柊也さんと、別れてください。それだけです》