エリート外科医と過保護な蜜月ライフ
土曜日になり、先生との約束の時間である十九時まで、どこで時間を過ごそうかかなり悩んでしまった。
自宅で過ごそうかとも考えたけれど、どうしても落ち着かなく、待ち合わせ場所である病院近くまで出てきた。
ここはショッピングモールがあり、受付カウンター近くで待ち合わせることになっている。
夕方からウィンドウショッピングをしながらブラブラ歩いていると、ようやく約束の時間の十分前になった。
土曜日ということもあり、人がかなり多い。しかも、カップルの割合が増えている。
受付カウンター前には、大きな観葉植物が飾られていて、待ち合わせ場所に使われている。
私と同世代くらいの女性が数人、時間を気にしながら立っている。
きっと、彼氏を待っているんだよね……? 私と先生も、傍目には同じように見えるのかな……。
そんなことを考えながら、スマホを確認する。先生からの連絡はないから、約束どおり来てくれるはず。
だけど、少し不安もありながら、カップケーキの入った紙袋をギュッと握った。もし、急な手術など入ったら、仕方がない。
先生は、みんなに必要とされる人なのだから、がっかりした態度だけは取らないでおこう。
伏し目がちになりながら立っていると、目の前から優しい声がした。
「小松さん、お待たせ」
自宅で過ごそうかとも考えたけれど、どうしても落ち着かなく、待ち合わせ場所である病院近くまで出てきた。
ここはショッピングモールがあり、受付カウンター近くで待ち合わせることになっている。
夕方からウィンドウショッピングをしながらブラブラ歩いていると、ようやく約束の時間の十分前になった。
土曜日ということもあり、人がかなり多い。しかも、カップルの割合が増えている。
受付カウンター前には、大きな観葉植物が飾られていて、待ち合わせ場所に使われている。
私と同世代くらいの女性が数人、時間を気にしながら立っている。
きっと、彼氏を待っているんだよね……? 私と先生も、傍目には同じように見えるのかな……。
そんなことを考えながら、スマホを確認する。先生からの連絡はないから、約束どおり来てくれるはず。
だけど、少し不安もありながら、カップケーキの入った紙袋をギュッと握った。もし、急な手術など入ったら、仕方がない。
先生は、みんなに必要とされる人なのだから、がっかりした態度だけは取らないでおこう。
伏し目がちになりながら立っていると、目の前から優しい声がした。
「小松さん、お待たせ」