エリート外科医と過保護な蜜月ライフ
車を降りた私たちは、お店に向かう。そのとき、先生が紙袋を持っていることに気がついた。
私が作ってきたマドレーヌが入っている袋だけど……。
「先生、店内にマドレーヌを持って入って大丈夫なんですか?」
「店内には持って入らないよ。飲み物をテイクアウトして、外で一緒に食べないか?」
「はい……」
もしかして、マドレーヌを食べるために、ここまで連れてきてくれたのかな……。
そう考えたら、途端に胸がときめいてくる。先生に連れられ、入り口の横にあるテイクアウト用の小さな窓まで行った。
私たちの姿を見つけた店員さんが、にこやかに窓を開ける。
「まあ、堂浦先生。お久しぶりです」
五十代くらいの感じのよい女性で、先生は穏やかな表情を向けた。
「お久しぶりです。テイクアウトを、お願いできますか?」
「もちろんです。なにになさいますか?」
女性はA四サイズのメニュー表を差し出す。そこには、ソフトドリンクに加え、軽食もあった。
「小松さん、なにがいい?」
私が作ってきたマドレーヌが入っている袋だけど……。
「先生、店内にマドレーヌを持って入って大丈夫なんですか?」
「店内には持って入らないよ。飲み物をテイクアウトして、外で一緒に食べないか?」
「はい……」
もしかして、マドレーヌを食べるために、ここまで連れてきてくれたのかな……。
そう考えたら、途端に胸がときめいてくる。先生に連れられ、入り口の横にあるテイクアウト用の小さな窓まで行った。
私たちの姿を見つけた店員さんが、にこやかに窓を開ける。
「まあ、堂浦先生。お久しぶりです」
五十代くらいの感じのよい女性で、先生は穏やかな表情を向けた。
「お久しぶりです。テイクアウトを、お願いできますか?」
「もちろんです。なにになさいますか?」
女性はA四サイズのメニュー表を差し出す。そこには、ソフトドリンクに加え、軽食もあった。
「小松さん、なにがいい?」