エリート外科医と過保護な蜜月ライフ
先生の告白はとても嬉しくて、本音ではすぐに受けたいほど。だけど、自分に自信が持てず、不安な気持ちが先にきた。

「俺には、きみが必要なんだ。今だって、じゅうぶん支えてくれている……」

「先生……」

本当にいいの? 私が先生の恋人で、本当に……? 踏み出す勇気が持てない私に、先生は静かに言った。

「きみの優しさを、もっと近くで感じさせてくれないか?」

私が、先生に優しさをあげることができるの? そして、彼を支えることができる?

ときめく気持ちに、素直になれば答えは自然と出てくるはず。小さく深呼吸をした私は、恥ずかしさを感じながら返事をした。

「私が先生の支えになれるなら、側にいさせてください」

そう言った瞬間、先生に抱きしめられた。

「せ、先生⁉︎」

側に置いているジュースが倒れそうになるくらい、先生の私を引き寄せる力が強い。

鼓動は今までにないくらいに速くなって、顔が熱くなる。

「こうやって、きみを抱きしめたかった……。甘い香りがするんだな」
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