エリート外科医と過保護な蜜月ライフ

「私も、あの日は先生にお会いできず、寂しかったです。だから、今がまるで夢みたいで……」

先生の恋人になったなんて、まだ信じられないくらい。私も、入院中に初めて先生の笑顔を見てから、気持ちが傾いていたのだと、今なら分かる。

仕事で病院を訪れたときも、先生に会えないかなと期待していたのは、きっと彼を好きだったから。

でも、その気持ちに気づかない振りをしていたのは、自信がなかったからだと思う。先生がまさか、私を好きになってくれるなんて、想像もできなかったもの……。

「夢みたいな気持ちなのは、俺も一緒。きみと出会ったときは、自分が恋に落ちるなんて思ってもみなかった」

「先生……」

それは私だって……。先生に“甘えるな”と言われた頃、今の私たちの関係を想像することはできなかったから。

「今が夢じゃないと、お互いに感じ合おう」

「え？」

その瞬間、先生は顔を近づけて唇を重ねた──。