たった独り事



先輩は、特筆私の『先輩』という訳では無い。

私も先輩も部活には所属していない(はず)だし、知り合ったのはここに入学してからだ。


だから、どうして私が先輩と行動しているのかは、私にもよく分からないし恐らくは先輩もよく分かっていない。



けれどそれで十分なのだ。


息をするのが苦しい私にとって、一緒に呼吸をしてくれる人がいることは十二分に幸せなのだ。


要約すれば、私は今の生活に非常に満足している。終わって欲しくないと思うくらいには。



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