本当の恋を知る瞬間
私が泣き出すと桜も我慢してた涙が一気に
溢れだして、二人とも大泣き



「ごめん、ごめんね華菜ちゃん」



「私の方こそごめんね…」


いつも私の事を応援してれていた桜



今までどんな思いで頑張れっていってくれてたんだろう



そーいえば桜が前になにか言いかけてた時あったな。



あれは私に話そうとしてくれてたのかな。



私自分の事ばっかりで全然、桜のこと見れてなかった。



「桜、私ね輝くんの事諦める」



「え?なんで!?
私に同情とか遠慮とかいらないよ!」



「違うの!
大丈夫、同情でも遠慮でもないよ
私がそうしたいの…」



私はもう、充分幸せだった。
毎日桜が話を聞いてくれて、バスケ部を見に行けば輝くんと会えて。



それに、輝くんはきっと桜のこと…



「本当に、それでいいの?華菜ちゃんは」



「うん。」


「そっか…分かった。」




「ちゃんと話してくれてありがとう。
頑張れ、桜」




「うん…」
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