常に上手な上司の攻略法
そして、葉山主任が私の隣の席に座るか座らないかくらいのタイミングで、




「そういえば葉山くん、同棲してんの?」




と、唐突に須坂部長が尋ねる。




すると珍しく動揺した声で




「えっ!!!?」




と返す葉山主任。





そして、一瞬私と目が合ったかと思えば、すぐに須坂部長の方を見て、








「してないですよ~



残念ながらまだお付き合いしてる人もいません」




と苦笑いで答える。





「でも飲み会の時に…」




と私が言うと、




「さすがにこの年でそういうのは訳ありなんじゃ…って思われるかと…」




なんて言いながら少し照れ臭そうに頭を掻く。





ということは、








好きになっても良いってこと…?







葉山主任と付き合える可能性はゼロじゃないってこと…?





そんなことを考える私の頭の中はもはやお花畑状態。






その後は三人で仕事の話やプライベートの話をした。




須坂部長は相当お酒が強いらしく、



かなり飲んでいるのに全く酔う気配がない。



「葉山くんもどんどん飲みなさいよ~」




なんて言いながらものすごいスピードで葉山主任のコップにお酒を注ぐ。
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