常に上手な上司の攻略法
中に入ると、もうワクワクがとまらない。




入ってすぐの水槽の前で、



どんだけ見るんだよ!



と誰かにつっこまれそうなくらい長居する。




そんな私に文句一つ言わずに付き合ってくれる葉山主任。




自分で言った



゛おしとやか”宣言



のことなどすっかり忘れ、ひたすらはしゃぐ。






特にペンギンのいる所では



誰にも止められないレベルで勝手に盛り上がっていたと思う。




「あの子、葉山主任に似てませんか?」



と、少しキリッとした顔立ちのペンギンを指差して笑う。




「そうかなぁ…?」



なんて真剣に考える葉山主任を見て笑いが込み上げてくる。





そんな楽しくて仕方がない時だった。
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