常に上手な上司の攻略法
あんなに気になって仕方がなかったのに、


いざとなると怖くてなかなか聞けない。



すると、そんな私の様子を察したのか、



葉山主任のほうから



「実は…」と切り出される。




私はそんな葉山主任のほうを無言でチラッと見る。





「実は…





センター長にならないかって話が出てるんだよね…」





と、なぜかかなり嬉しいことのはずなのに、



葉山主任のテンションはかなり低い。





「すごいじゃないですか!さすが!!」



と私が自分のことのように喜んで返すと、



少し間をおいて














「新しくできる九州のセンターの…」



と言われ、お互いに黙りこむ。
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